OBI矯正コースin春日部

今回は咬合のお話です。咬合とはかみ合わせのことです。

根管治療において今まで何度もエビデンス(科学的根拠)のお話をしてきましたが、残念ながら噛み合わせに関してはエビデンスはありません。要するにどの考え方が正しいという議論にはならないのです。

日本でも色々な先生の色々な考え方があるのが現実です。
8年前のセミナーで素晴らしい先生にお会いする事ができました。世界で200人しかいない米国OBI組織(かみ合わせ研究機関)の専門医の一人であり日本ではOBIの考え方を指導することを許された日本人でただ一人のDrです。咬合に関して私のメンターであり素晴らしいDrです。
歯科の治療において最も重要なところは診断であり、いくら技術が優れていても診断ができなければ治療は失敗に終わリます。

咬合において診断とは何をするかを決めるのではなく何をしないかを決めることである(スティーブ・ジョブスではありません。Dr.Charles Woldの言葉)

著名な医師、歯科医師の集まりの中で健康の定義とは何か?という質問をされた時答えられる先生は一人もいなかったという事がありました。何故なら病院には病気に罹ってから来院されます。健康な方や健康な口の中は研究されて来なかったのです。しかしこのOBIというグループは一生歯医者に罹らなくてもいい人を探しその人たちの口の中がどうなっているのかを研究したグループなのです。

最も理にかなっている考え方であると思ったことがきっかけでこのグループの考えを学びたいと思い春日部に通うようになりました。

その中で歯の形態についてのお話です。歯科医がみるのは虫歯で形態のなくなった歯やもうすでに治療された歯ばかりで、生えてきたばかりの歯を観察することは殆どありませんでした。しかしそこに正解があったのです。
長期に渡り研究されてきたことも、正解が自然界に存在したように口の中も健康な歯の形態、顎関節、前歯の噛みかたなど健康な方を見ることで正解が見えてきました。

FORM is everything

このような講義や矯正実習後は、最も重要な安定した顎位の取り方など復習も兼ねて1日学んで参りました。
OBIの奥の深さを身に染みて感じることとなりました。まだまだ春日部に通って勉強していきたいと思います。