新アイテム追加

CTとマイクロスコープがなければ根管治療はできない。

当医院では2011年にマイクロスコープを導入しました。
マイクロスコープ自体の性能は世界で最も良いとされているZEISS製のマイクロスコープです。
治療には何の問題もなく使用できる。

しかし患者さんに説明するには、12年の間にカメラや画質の進歩により今の画像では不十分である。
そこで今回、新アイテムを導入いたしました。
患者さんの歯がどんな状態でどんな治療をしているのか、その画像を見てもらうことにより分かりやすく説明できるようになりました。

導入にあたって、ディーラーさんとの話の中でずっと思っていた事が現実であったことを確信しました。
それは、”香川の歯科医師のレベルが低い”という事でした。

セミナーに行くたびに自分が思っていた事であり、これはディーラーさんも感じていた事でもありました。
患者さんのデンタルIQを上げるのは我々歯科医であり、他県と比べてデンタルIQが低いのは歯科医師のせいである。

卒後口腔外科、麻酔科研修の後、大阪で10年修行をしてまいりました。
大変失礼な話ではあるが、その時の患者さんの知識と現在の香川の患者さんの知識が同レベルである。

1998年アメリカでは、根管治療専門医はマイクロスコープの使用が義務付けられている。
しかしマイクロを使った根管治療を行っている病院は何件あるのだろうか?

ディーラーさんは話の中で
「香川の歯科医師と話すと経営の勉強はされてるからたくさんの患者さんが来ているのに、学術的な勉強を全くされていないのか?と言う事を真剣に考えさせられる。」
と言われていました。

ディーラーが香川の歯科医師に勉強してもらうために、来年著名な先生を集め香川で大きな勉強会を開いてくれるというのである。情けない話である。

世界でも日本の歯科医師のレベルは低く、さらに香川の歯科医師のレベルは低い。
もちろん、勉強されている先生がいないわけではない。
日曜の羽田→高松の最終便でお会いする先生は決まっている。
皆さんヘトヘトになって必ず疲れましたって言われます。
しかし、勉強されている先生の病院が患者さんが多いわけではない。

経営を勉強する先生の方が患者さんはたくさん来ている。
歯科医師とは本当に悲しくなるような職業である。

歯科医師のレベルが低いと言う事は、医師であれば、救急車で運ばれたときに医師のレベルが高ければ助かるが、低いと助かる命も助からないのと同じである。
助かる歯も助からない、むしろ取られてしまう。

来年のディーラー主催の勉強会が成功し少しでも勉強しないといけないという先生が増えることを願っている。

私も日々の努力とアップデートをしないといけない事を、再認識させられた気がする。